消えてナクナリタイ
2003年9月4日今日、彼を見た。
交差点で、彼は止まれの人。アタシは進めの人。
彼と仲良くなってから、アタシはバイクに敏感になった。
そう、彼はバイク乗り。
一瞬だけ、視界にバイクが入った。
彼だって、スグわかった。
だって、彼を間違えるはずがないもん。
一瞬だけ見て、心臓が刺されたみたいに痛くなって、スグ視線を逸らした。
で、私は進めの人だから通過した。
彼はアタシに気付いただろうか。
あの時、アタシの方を見ていた気がした。
アタシのクルマだって気付いたかな。
たぶん、気付いたはず。
さっき、私と彼の関係を一切知らない友達と話した。
彼の彼女の話をチラッと聞かされた。
その友達が知っているくらいだから、本当に彼女が出来てしまったんだな。
心臓がえぐられたみたいに痛いです。
涙が出たら、少しはラクだろうな。
どうしていいか、わからない。
外に出たいけど、誰にも会いたくない。
アタシを撃ち殺して。
苦しいんだよ。
苦しいんだよ。
きっと、また眠れなくなる。
今週になって、やっと眠れるようになってきたのに。
やっと、気持ち落ち着いてきたのに。
アタシの記憶から彼を消して。
彼の記憶からはアタシを消さないで。
彼の名前を呼んでも、呼んでも、独り言。
彼に向かって呼びかけることは、もうホントに出来ないんだ。
彼がアタシの名前を呼んでくれることも、もうホントにないのね。
アタシの名前を呼んで。
呼んで。
「ゴメンね」以外の言葉を聞かせて。
消えて。
アタシの周りから消えて。
アタシの耳に噂が入らないようにして。
消えて。
いなくならないで。
ずっと、近くにいて。
アタシのこと、可愛がって。イイコイイコして。
消えて。
消して。
コメント